あきゅらいず

Vol.69 食べ方で招く恐怖

湯 忠立先生

2015/05/27

暴飲暴食や偏食、不規則な食事サイクル・・・こうした食生活の乱れが体に悪影響を及ぼすことは当然ですね。
では具体的にどんな形で現れるのでしょう? 以下、詳しく見てみましょう。

○ 毎日朝食を抜き、昼はインスタント食品、仕事帰りには夜遅くまでお酒を飲み、家に帰ってすぐ寝てしまう ⇒ 胃の疲労は並大抵ではありません。
消化不良を起こすだけでなく、余分な脂肪とカロリーが体内に蓄積され、「メタボさんこんにちは」となってしまいます。
 
○ 甘いものが大好きで毎日欠かさない人、何にでもマヨネーズをたっぷりかける人 ⇒ 大量に摂取された脂肪は体内に蓄積され、心臓に余分な負担をかけます。心筋梗塞や狭心症、動脈硬化、高脂血症、糖尿病が出番を今か今かと待ち構えています。
 
○ 白米や精製された穀物ばかり食べる ⇒ 真っ白に精米された米やさらさらに製粉された小麦粉は、大量のビタミンBや食物繊維が失われています。

こうしたものを食べ続けていると、腸の蠕動が弱まって便秘や痔の原因となるだけでなく、腸内に悪性物質を溜めこんで腸癌を引き起こすことにもなります。

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他にも、調理方法の片寄りも問題です。

例えば焼き肉・焼き魚など焼いた料理は火性なので食道を傷つけやすく、焦げた部分は発癌物質にもなります。
ちょっと怖いことを怖く書いてしまいましたが、要するに、大事なのは『バランスよく~!』ということです。

規則正しく、バランスよく、これが健康を保つ基本ということになります。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。