あきゅらいず

Vol.87 霜降

湯 忠立先生

2015/09/30

毎年10月23日頃、二十四節気の霜降がやってきます。
次の節気は立冬。いよいよ秋も深まり、冬支度を始める季節になります。一般に霜が降りるのは気温が0℃以下とされますが、地表の温度は気温より低いので、初霜が観測されるのも大体この時季になります。

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山では動物たちが冬眠の準備に入るように、私たち人間も冬に備えて準備しなければなりません。中国では「霜降に養生すれば、一年を通して健康でいられる」といって、特にこの時季にしっかり栄養を摂るようにしなければならないとされています。補気(基礎体力をつける)食品をしっかり食べるようにしましょう。
 
この時季におすすめの食材は、大根。「夏は生姜、冬は大根」といわれるように、栄養価が高く、値段も手頃なので、色々な料理に使うと良いでしょう。他には、芋類や栗、柿、梨、落花生、白キクラゲなども補気の食材です。

自分の体質に合わせてしっかり栄養を摂ると同時に、規則正しい生活のリズムを保つことも、この時季の養生に大切なことです。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。