あきゅらいず

Vol.90 大根の食べ方

湯 忠立先生

2015/10/21

生で食べたり、煮物や蒸し物、一本の大根でも、料理の数は軽く百種類を超えるでしょう。便利な食材である大根ですが、使う部分を少し意識してみると、その性質をより生かすことができます。

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大根を葉に近い部分と中間部、先の方と3つに分けると、一番甘みがあるのが葉に近い部分。これはサラダなどに適しています。甘みと辛みが程好い中間部は、煮物や蒸し物が良く合います。一番辛みの強い先端部は、炒め物にすると美味しく食べられます。

中国医学の五行の考え方では、甘味は滋養作用、辛味は身体を温める発散作用があるとされています。
このように使う部分によって料理を変えてみれば、大根がより一層美味しく、効果的になるのです。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。