あきゅらいず

Vol.204 中国のファーストフード

湯 忠立先生

2018/02/28

日本では今、牛丼や立ち食いそばなどをはじめ、ハンバーガー、フライドチキン、ピザなどファーストフードの店が至る所にありますね。

中国では元々"点心"という間食を摂る習慣がありましたが、次第に変化して朝食として重要な位置をしめるようになり、その後、麻雀に興じる人々にとっては雀卓を囲みながら食べられる便利な食べ物として、また忙しい商売人にとっては手軽な昼食に適するものとしてなど、さまざまなニーズに合わせられる特徴がある"飲茶"として発展しました。ファーストフードの元祖と言えるかも知れません。今では「快餐(クワイツァン)」と呼ばれ、洋風のファーストフードチェーンのほか、台湾風のおにぎりチェーンや、日本式のラーメン店やカレーライスの店などにも人気が出ています。手軽に豊富な食材を安く早く食べられる食事として、また人々のコミュニケーションの場として新しい食文化を作り上げています。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。