Vol.213 鱗茎

湯 忠立先生

2018/05/ 2

そろそろ新タマネギが出回ってきますね。食用にしているタマネギって、どの部分を食べているのだろうと考えたことはありませんか? 秋ごろにホームセンターなどでノビルのようなタマネギの苗が販売されていえるのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。あの根っこの部分が大きくなっていると考えると根のような気がするかも知れませんね。

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実はタマネギの食用部分は鱗茎(りんけい)という地下茎の一種なんです。といっても茎が太くなるのではなく、茎にある鱗状の葉に養分が蓄えられて重なり合ったものです。同じ種類のものにはユリやラッキョウがあり、園芸では球根と呼ばれてチューリップやヒヤシンスなどがあります。
何故こんな形になるかというと、これらの植物は秋になると冬を越すために栄養分を全て地下に蓄えようとするからなのです。地上の部分は枯れてしまっても、翌年新しい芽を吹きだすための準備をしているわけです。
 
そしてその栄養分が充分に蓄えられたときを見計らって、私たち人間が食用にしているのです。薬膳学では、一つひとつの植物の収穫時期についても豊富な経験・知識を持っています。食物の"旬"というのは、実は有効成分が最も多いときとも考えられるのです。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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