世の中たくさんの日やけ止めがあります。
でも、「石けんで落とせる日やけ止め」とパッケージに書いてあっても、落とせない場合があるのです。
なぜなら、たくさんの日やけ止めのように、石けんもたくさんあるからです。
石けんと日やけ止めの相性が悪い場合、落としたと思っても、お肌に残ってトラブルの原因となってしまうこともあります。
せっかく日やけ対策をしているのに…。
そこで、5種類の日やけ止めの落ち方を実験してみました。
比較のため、水で落ちないもの(④)を入れておきます。
他は全て、「石けんで落とせる」と宣伝があるものです。
Ⅰ. まず日やけ止め①~⑤を水に入れてみましょう。
ちなみにこちら、
浮けば紫外線吸収剤のみの処方。
沈めば紫外線散乱剤を使用した処方。
…占いではないですよ!
吸収剤は「油」なのです。水より比重が小さいので、浮いて当たり前ですね。
②が紫外線吸収剤のみで処方されていることがわかりました。
Ⅱ. 水に溶かしてみましょう。
泡石は皮脂(つまり体から出たもの)・・・ではない「油分」を落とすことが苦手です。
油は、水に溶けません。
水が濁るということは、日やけ止めが水に溶けたということ、クレンジング不要で泡石で落としやすいということです。
③と⑤が泡石と馴染みやすいようです。
Ⅲ. 実際泡石を使って洗い流してみましょう。

泡石と日やけ止めを濡らし、往復10回こすって、水で流してみました。

どうです?④以外落ちているように見えませんか?
じっくり見てみます。
①と③は一見落ちたように見えますが、白く残り、水を弾いています。
つまり…きちんと落ちていないんですね。
Ⅳ. 泡石+あクレを使います。
ここで③も落ちました。
①と④は相変わらず落ちません。
ということで。
②③⑤が落ちて、①④が落ちないという結果になりました。

冒頭の通り、石けんで落とせるタイプでも、①は「泡石」では落とせない。
「あクレ」を使わないと、③は落とせない、
SPFが高いと実際は落としにくい、という結果になりました。
ちなみに⑤は「涼草(すずくさ)」です。
体は範囲が広いので、あきゅユーザーの方でも涼草以外をご使用の方もいらっしゃるかと存じます。
そういう場合は、あクレの併用がおすすめです。また、背中なども含めて体用にしっかり落とすのであれば「
がらぼう和布」の方が大きいので洗いやすいかもしれません。
もともと3ステップがあるところに、日やけ止めを発売するとなったとき、
こだわったのは
・洗いスギないお肌にやさしい泡石でもきちんと落ちること。
・日常紫外線をきちんと防いでくれること。
・付け心地がよいこと。
・お肌が弱い方でも使えるように、吸収剤を使わないでそれらを実現すること。
今時少数派のSPF14。
しかし、お肌にそのまま残ってしまう方がトラブルのもとだと私たちは考えます。
きちんと落とす、整える、保湿する。
そのリズムを刻んだ方が、お肌自体が「焼けにくい」「焼けても色が残らない」、そんなすはだに育っていくと私たちは考えます。
目指すは製品で防ぐことばかりでなく、使う方のすてきなすはだです。