みなさま、こんにちは!
菖蒲湯は楽しまれましたか??
さて、前回に引き続き、「お風呂に入れるアレコレ」。
今回登場するのは、「ドクダミ」です。
ドクダミの花はちょうど今頃咲き始めます。
中国では「十薬(ジュウヤク)」とも呼ばれ、
などのために加えられる生薬の一種です。
日本でもお茶や膏薬などにもなる古来から民間薬としておなじみですよね。
お肌すべすべドクダミ湯とは?
強烈な苦みや香りがあるのでニガテな方もいらっしゃるのではないかと思いますが、
古くから刻んだ生草をお風呂に入れて楽しまれてきました。
お風呂に入れると、
「清熱」に近い作用を及ぼすと言われています。
すなわち、
あせもや湿疹など体の中の「熱」や「湿」による、
バランスの乱れをスムーズにして、
お肌をすべすべにしてくれます!
西洋医学的には、
「クエルシトリン(quercitrion)」「アフゼリン(afzerin)」など、
葉に含まれる成分に「血圧調整作用」「利尿作用」に寄与することで、
このような実感につながるのでしょうね~。
なるほど。
ドクダミこぼれ話
話は変わりまして…
学生の頃、ベトナムに行った際に生のドクダミがよく食卓に登場しました。
当時は味も香りも強烈なベトナム料理の中でスパイスとして使われているんだなぁ、
くらいにしか思っていなかったのですが、
今から考えてみれば、
生のドクダミの抗菌作用を毒消しとして使われていたんですね。
ドクダミの抗菌作用はあの強烈な香気成分が主体なので、
乾燥してお茶にしてしまうと効果は期待とか。
今日はお風呂の話はほとんど触れられませんでしたが…
ドクダミの魅力、伝わりましたでしょうか?
日陰で小さな白い花が咲いていたら、ドクダミとの出会いのチャンスですよ~。
それでは、また来週といたします。

【今週の参考文献】
「伝統医薬学・生薬学(増補版)」 南江堂 2009年