みなさま、こんにちは。
美養品事業部の横田英俊です。
先週まで様々な植物や動物の由来物をお風呂に入れてきました。
今週は満を持して(?)鉱物が登場です。
今週の主役は「重曹」。
化学名(化学式)は「炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)」と言います。
「重曹」という名前だと、
お洗濯やお掃除に使うもの、というイメージの方も多いかと思いますが、
他にも「ベーキングパウダー」として料理に使われたり、
クエン酸と混ぜて「炭酸水」になったり、
肥料の一種として酸性の土壌の中和に使われたり、
生活の中の本当にたくさんの場面で活躍しています。
美人の湯!?
もちろん入浴に関しても利用されています。
「重曹泉(炭酸水素塩泉)」と呼ばれるアルカリ性の温泉がその代表で、
それらをモチーフにした入浴料もたくさん存在しています。
「美人の湯」などと称されていることもありますね。
(パッケージに「炭酸水素Na」と書いてあったら、それが目印です。)
なぜこんなにも広く使われているのでしょうか。
使われる理由は…
大きな理由の一つは、「安全」であるということ。
重曹は、化学的にも構造が単純で、水と二酸化炭素に分解されやすいなど、
非常に安全性の高い成分です。
また、長い歴史の中でも連綿と使われてきており、
時間による安全確認も十分と言えると思います。
もう一つの理由は、「弱いアルカリ性」という性質にあります。
酸性とアルカリ性で中和…というと理科の時間に習ったことを思い出しますが、
洗濯やお掃除、お風呂に入れる理由の一つはこの「中和」なんです。
「重曹」の効能
「中和」とは、
酸性のものとアルカリ性のものが合わさって中性になること。
洗濯や掃除で落としたい「汚れ」の多くは「酸性」で、
「アルカリ性」である「重曹」で中和されて落としやすくなるのです。
(カルキや水あかなどは「アルカリ性の汚れ」なので、
「酸性」のお酢やレモン水で落とすと良いです。)
「美人の湯」たる由縁もここにありまして、
古い角質やあか(酸性)を落としやすくし、
肌のキメを整える作用があります。
(ちなみにもれなく風呂釜の湯あかも落ちやすくなります。)
汚れが落ちて、お風呂上がりはすっきり!
ムシムシしてくるこれからの時期にはお風呂(約150-200リットル)に、
30-40g(おおさじ2-3杯程度)の重曹をぜひお試しください^^
さて、次回次々回は特別編!
美養品事業部メンバーのお風呂事情をお伝えいたします。
どうぞお楽しみに♪