Vol.189 体内時計2

湯 忠立先生

2017/11/15

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朝顔をはじめ、朝になると咲く花は決して午後に咲くことはありませんね。昼間はほとんど寝ているようで夜になると活発に動きだすハムスターを飼ったことがある方も多いでしょう。例を挙げれば限りがありませんが、地球上の生物はほとんどが24時間のリズムを持って暮らしています。
 
こうした体内時計はもちろん人間にも備わっています。朝が来ると血圧と心拍数が上がり始め、昼には血中のヘモグロビン濃度が最も高くなります。夕方には体温が上がり、夜には尿の流出量が多くなって、真夜中には成長ホルモンがさかんに分泌されます。このように目に見えない身体の中では、体内時計によってコントロールされた活動が行われているのです。
 
例えば「夜食は肥満の原因になる」といわれていますが、これも体内時計で説明できます。五臓の働きも体内時計によっているからです。肝臓は糖や脂質、さらには薬物の代謝など多くの機能を担っていますが、そのほとんどの機能の活動も昼夜差があることが分かっています。肝臓は昼間は代謝活動を活発にしていますが、夜は脂肪を蓄える機能が盛んになります。つまり、夜に摂取された栄養分はエネルギーに変わらずに、どんどん蓄積されてしまうのです。これが肥満の原因ということになります。ダイエットを考えるときでも体内時計と上手に付き合っていくことが大切ですね。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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