Vol.214 五月病

湯 忠立先生

2018/05/ 9

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ゴールデンウイークが終わって、4月からの新しい生活も一段落したころ、「何だかやる気が出ない」「何となく憂鬱」「疲れやすく心身が重怠い」「食欲がない」「眠れない」といった症状に悩まされる方が出てきますね。いわゆる「五月病」といわれるものです。特に4月から新しい生活をスタートした人に多く見られるように、環境の変化に対応できずにストレスを溜めこんでしまうことが原因と言われています。
 
こうした症状を、中国医学では「肝気鬱結」と捉えています。肝がストレスなどのダメージを受けることで、気の巡りが滞り、体内の血液や水分の流れが悪くなった状態と考えるのです。
 
五月は春から夏への移行時期であり、自然界では活動を始めた陽気が更に活発になります。私たちの体内の陽気も外に発散されるのが自然な状態といえるのですが、肝の気が衰えているため、上手く発散できないために起こる症状といえるのです。
これは人の一生と比べると分かりやすいと思います。春から夏にかけての季節は、ちょうど思春期に当たると考えられます。子供から大人へ変わっていく中で、多くの人はさまざまな葛藤を抱え、それを乗り越えていかなければなりません。そんな時は、気持ちをゆったりさせることが大切です。蓄積したストレスを溜め込みすぎないように日々の生活の中で少しでも原因を取り除き、受けてしまったら発散・解消する、そんな習慣を作っていくようにしましょう。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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