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Vol.68 小満

湯 忠立先生

2015/05/20

二十四節気の小満は「小さな満足」という意味です。
何を満足するかというと、秋に蒔いた麦が穂をつけ順調に育っていることに満足するのです。
まだ完全に成熟しているわけではないので「小満」と呼びます。
立夏から15日後、5月20日、21日頃に当たります。

草木や動物たちの活動も活発になり、私たち人間も五月晴れの爽やかさを感じる季節ですが、「走り梅雨」という言葉もあるように、梅雨入り前のぐずついた天気も多くなります。

私たちの体内にも「湿熱」が溜まりやすくなるので、注意しなければなりません。
「清熱、去湿」の食材を摂るように心掛けましょう。

体内に熱がこもると、口内炎にもなりやすくなります。
これは体内の熱が上昇するためで、胃や肝臓にも悪影響を与えます。

果物や野菜を十分に食べるようにしましょう。
ビタミンを補充するだけでなく、上昇した熱を下げる作用もあるからです。

また肌のトラブルも現れやすくなります。 日差しが強くなるので、日除けや水分補給も忘れないようにしましょう。 蒸し暑くなってくると、気分もイライラしがちになりますが、ゆったり過ごすこともこの時季、大切なことです。


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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。