2015/05/20
二十四節気の小満は「小さな満足」という意味です。 何を満足するかというと、秋に蒔いた麦が穂をつけ順調に育っていることに満足するのです。 まだ完全に成熟しているわけではないので「小満」と呼びます。 立夏から15日後、5月20日、21日頃に当たります。 草木や動物たちの活動も活発になり、私たち人間も五月晴れの爽やかさを感じる季節ですが、「走り梅雨」という言葉もあるように、梅雨入り前のぐずついた天気も多くなります。 私たちの体内にも「湿熱」が溜まりやすくなるので、注意しなければなりません。 「清熱、去湿」の食材を摂るように心掛けましょう。 体内に熱がこもると、口内炎にもなりやすくなります。 これは体内の熱が上昇するためで、胃や肝臓にも悪影響を与えます。 果物や野菜を十分に食べるようにしましょう。 ビタミンを補充するだけでなく、上昇した熱を下げる作用もあるからです。 また肌のトラブルも現れやすくなります。 日差しが強くなるので、日除けや水分補給も忘れないようにしましょう。 蒸し暑くなってくると、気分もイライラしがちになりますが、ゆったり過ごすこともこの時季、大切なことです。
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薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生
中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。