あきゅらいず

Vol.77 大暑

湯 忠立先生

2015/07/22

毎年7月23日頃の大暑は、次の節気、立秋までの約半月、一年で一番暑い時期といわれます。熱中症に最も気を付けなければなりません。脱力感や動悸、手足の痺れ、集中力不足、口腔の渇きなどは熱中症の予兆といえますので、そんな症状が出たら、風通しの良いところで休息し、薄い塩水や梅湯、スイカの汁などを飲むようにしましょう。
 
また中国の医学書には、古くから「夏は粥を食べるのが良い」と繰り返し書かれています。汗で失われる水分を補給するだけでなく、軟らかく煮ることで脾胃に負担をかけることなく、充分な栄養を補給することができるからです。
この時季は、夏の土用とも重なり、夏バテ防止にしっかり栄養を摂らなければなりません。因みに、夏は「う」のつく食べ物が良いそうです。ウナギ、梅干し、うどん・・・。確かに夏に適した食材といえますね。
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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。