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Vol.221 体内の「湿」の有無の判断法1

湯 忠立先生

2018/06/27

体内に「湿」が有るか無いかを判断するには、大便を見るという方法があります。 
 
a.大便の形
軟便で形が崩れていたり下痢が続いていたら、体内に湿があると思って間違いありません。また便の形はしっかりしていても、粘り気があって便器にこびりついてしまうようなのも、湿気は粘り気を特徴としますので、体内に湿がある証拠といえます。中医学では、脾虚なら下痢になると考えています。脾は水湿の運化作用がありますので、脾の機能に問題があると水湿が完全に運化されず、体内に溜まってしまうのです。大便の形が崩れているのは脾虚の表れであり、体内に湿気があることを示しているのです。もし便器を覗き込むことが出来なければ、トイレットペーパーを見ても分かります。大便が正常なら、2~3度できれいになりますが、何度も繰り返さないときれいにならなければ、やはり体内に湿があるということになります。
 
b.大便の色
正常な大便は、バナナのような円柱形でキツネ色です。もし青や緑で形も小さければ、肉の食べすぎと運動不足で陰盛陽虚で湿邪が溜まっている状態です。また便秘が続いていて、やっと出たと思ったら下痢や軟便になってしまうなら、体内の湿気はかなり酷い状態と考えられます。色が青く軟便で、スッキリした感じがありません。この状態が長く続くと、粘性が増して大便が腸内に留まります。宿便は体内で毒素を生み出し、万病の元となります。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。