あきゅらいず

Vol.52 薬膳とカロリー

湯 忠立先生

2015/01/ 7

最近、コンビニのお弁当やファミレスのメニューにも、カロリーが書かれていることが多いですね。
確かにカロリーの摂りすぎは生活習慣病の原因となるので気をつけなければなりません。

でもカロリーだけ気にしていれば、それで安心なのでしょうか?
 
森の食堂の薬膳メニューにはカロリーの表示をしていません。
それはカロリーよりも大切な点を重視しているからです。

食物には、熱量(カロリー)以外に多くの栄養素が含まれています。
それらの栄養素をバランスよく摂取し、効率よく吸収して活用すれば、体内の活動が活発になり、適度にエネルギーが消費されます。

calory.png

カロリーを消費するために無理な運動をしなくても、体内で自然に、しかも効果的にエネルギーを使うことができるようになるのです。
そのために、どんな食材をどのように組み合わせたらよいかを考えるのが薬膳だといえます。
(どの食材とどの食材を組み合わせるかによって、エネルギーとして
消費されやすいか、されにくいかが変わります♪組み合わせが大事ですね~~)

といっても、薬膳を食べていれば、ただジッとしていても良い、ということではありません。
適度な運動をすることで、体内の活動もより活発になり、相乗効果でエネルギーを上手に消費することができます。

もちろん摂りすぎは良くありませんが、摂取したカロリーをどう消費させるかということが、より重要な点だと薬膳では考えています。

薬膳を食べたあと早めにお腹がすくのも、よりスムーズにエネルギーとして消費されているからですね。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。