Vol.284 中医学と美肌6 シミが作られる原因

湯 忠立先生

2019/09/11

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シミが作られる原因としては次のようなものが挙げられます。
 
1. 過度の日光浴
過度に太陽の紫外線を浴びるのが、シミができる最大の原因といえます。普通は太陽に当たりすぎてメラニンが溜まっても、新陳代謝によって取り除くことができますが、新陳代謝の活動が弱い人やお年寄りはメラニンが取り除けずシミができてしまいます。肌に皺やシミができるのは光老化によるのがほとんどといえます。夏、猛烈な陽射しに長時間晒されていると、肌の色は次第に濃くなり、次第に色素が溜まってシミが形成されます。外出時には日傘や帽子のほか、日焼け止めなどで肌を守るようにしなければなりません。
 
2. 化粧品や薬品の誤った使い方
自分に合っていない化粧品を使うと皮膚が過敏になってしまいます。多くの化粧品は金属成分が多く含まれ、こうした化学成分は光を吸収する作用があります。鉛や水銀などの化学金属成分や香料が添加されている化粧品を長く使い続けると肌に黒いシミができやすくなってしまうことがあります。また、長時間厚化粧で肌を覆っていると皮膚呼吸ができず、きれいに洗い落とさないでいると化粧品中の色素や有害物質が皮膚の表面に残ったり、皮膚に滲み込んだりしてしまいます。これらはすべて、色素を溜め込む原因となってしまいます。まさにお肌には大敵というべきです。
 
3.ストレスを受けるとアドレナリンが分泌されて、その圧力に対抗しようとします。長い時間ストレスを受け続けると体内の新陳代謝のバランスが崩れ、皮膚に必要な栄養が届かなくなります。色素母細胞の活動も活発になります。偏食や睡眠不足など不適切な生活習慣もまたメラニンを増加させます。睡眠時間が不規則な人は皮膚の代謝率も悪くメラニンの形成に影響を与えます。
 
4.女性ホルモン剤は、メラニン細胞の分泌を刺激してシミを作る原因となります。服薬中にシミができ、服薬を中止したら治まったとしても、皮膚には長時間留まっています。妊娠中の女性は女性ホルモンが増加し、妊娠4~5ヶ月からはシミが出やすくなります。このときのシミは産後大部分は消えてしまいます。ただし新陳代謝が正常でないと、強い紫外線に当たったりストレスなどによってしみが酷くなることがあります。妊娠中のシミが産後も消えなかったら注意が必要です。
女性ホルモン剤を長く服用している女性の9~20%が黄褐斑(肝斑)を発症しています。生理不順の治療に常用している人の中で、甚だしい場合は1ヶ月くらいで顔面にシミができることがあります。その他、高血圧や糖尿病の薬も黄褐斑を発症させやすくします。
 
5.慢性肝炎や結核などの慢性病はチロシナーゼを活性化させメラニンを増加させます。卵巣機能が衰えている時もシミが出ます。新陳代謝や内分泌の失調で過敏になっている状態では色素の問題も大きくなります。また、メラニンを取り除く機能が弱っていると、いったんはメラニンを排出しても長い間に顔面に黄褐斑が発症します。
便秘もまたシミの原因となります。実際には内分泌の失調による過敏体質がシミを作るのです。体の調子が悪い時に紫外線に当たるのもシミの形成を加速させます。
 

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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