西東京アクターズスクールを応援しています

トミー

2014/04/17

社長室のトミーです。
 
あきゅらいずは、障がいをもった方々を中心としたステージパフォーマンス団体「西東京アクターズスクール(略称WAS)」の素晴らしい活動をお客さまにもっと知っていただけるように、応援させていただくことになりました。
 
わたしも先日、八王子で行われた作品づくりのためのワークショップに参加させてもらいました。年齢、職業や障がいもさまざまな32名のみなさんが、5月の公演を目指して1年半の間、西東京アクターズスクールのダンスと演劇のワークショップに参加しています。ワークショップといっても予め決められた振り付けやセリフを覚えるのではなく、それぞれが表現したいテーマ、ストーリーや登場人物などをコーディネーターや他のスクール生たちと一緒につくりあげていく独自のラボ(※)形式なんだそうです。
 (※)ラボラトリー(実験室)の略称。遊び心や好奇心を持っていろいろとやってみる方法です。
 
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(写真:宮川舞子)

いや~、すごかったです。
 
何がどうすごかったと説明するのは言葉では難しいのですが、トミー的にまとめると(笑い):
 
「坂口安吾の不条理小説を脚本化して上演してみたんだけど……。ちょっと前衛的だから、理解しにくいところもあるかもしれないけれど、そういう演出なんです」
ともし説明されたとしたら、上演後はその世界観に納得をしてしまう表現力。
 
演じる内容は実にさまざまです。
スーパーでのお買い物だったり、雲の上の世界に行くまでのおはなしだったり。
 
誰か一人が前にでて発表をする前後、他のスクール生から質問を受けるのですが、そのやりとり自体が哲学的。客席で観ている自分が、劇中劇のなかの登場人物のような気分になるのです。
 
例えば
「あなたの演じる人物の身長は?」
「無限大です。宇宙の果てまであります」
「性別は?」
「男でも女でもありません」
 
劇が始まる前も終わった後も、全員が同じテンションと世界観で会話をしています。そして登場人物の好きな食べ物、家族構成やファッションなど細部の設定がとてもはっきりしていて、どんな質問にも即答できます。
 
「演劇」というと、ふつうは普段の自分と全く別の架空の人格を「演じている」と思うのですが、おそらくWASの皆さんはキャラクターとの境界線がないのだと思いました。それはある意味、すごい役作りなのかも?
 
実際にプロの俳優さんが表現に行き詰った時に、WASのワークショップを訪れて大きなヒントを得て帰っていかれることもあるようです。
 
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(写真:宮川舞子)

もうひとつ、(ダンスの)振付ラボというのもあるそうで、どんなダンスなのか、興味深々です。公演では、演技ラボと振付ラボから生まれた、ひとりひとりのパフォーマンスが発表されるそうです。

公演の「ラブラボ」では、「障がい者でも、健常者と同じことができる」のを証明するのではなく、「それぞれの心身で感じたもの」を追求します。モノマネやコピーでない、自分自身の表現。ここが、あきゅらいずの提唱する「自然体の美しさ」と通じる部分です。みんなかっこつけずに自分なりに表現することを楽しんでいて、見る者が圧倒される光を放っていました。
 
プロデューサーの風姫(かぜひめ)さんが、「わたしみたいに、普通の社会のペースについていけないと感じる人間には、かれらのマイペースな身体や言葉のリズムが心地いい」とおっしゃっていたのが印象的で、忙しい日常と異なる空間に流れる時間の質量は心地よいものでした。
 
ワークショップ終了後、参加者の方々から「また来てね」と言われたり、言葉が言えない方には手をぎゅっと握ってもらって「あなたが今日ここに来てくれて嬉しい」と全身で伝えてもらったときに、「ああ、確かにこの感覚を他人からもらえるのは久しぶりだなぁ」と感じました。
 
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(写真:宮川舞子)

言葉ではなかなか説明しきれない西東京アクターズスクールのファイナル公演「ラブラボ」は、2014年5月11日(日曜日・13:00開場 13:30開演)に東京都八王子市の八王子市芸術文化会館・いちょうホールの大ホールで行われますので、ぜひ皆さま「体感」してみてください。

会場マップ:
http://www.hachiojibunka.or.jp/icho/
(住所:八王子市本町24-1  TEL:042-621-3001
最寄駅は、JR八王子駅となります)
 
今回の公演を協賛させていただいているあきゅらいずでは、公演チケットを皆さまにプレゼントさせていただいています。どうかお気軽にご応募ください。
 
下記URLから簡単にお申込みいただけます(2014年4月30日18:00まで)。
https://es.akyrise.jp/enquete/was-1403.cgi

あきゅらいずのお電話窓口(0120-205-114)でも応募を受けつけています。
 
 

この記事の投稿者

トミー

サービス研究所

泡石と「たまりシャンプー」が好きです。どちらも、泡立てがうまくいくと満足を感じます。/基本、ボヘミアン。久々の帰国で「浦島太郎を通り越して、もはや宇宙人」(知人評)。地球人に進化するために、ちょこちょこ観光にでかけては経験値を上げています。

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