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陸前高田市をあとにし、大槌町を目指してまたドライブ。
土盛りをしているところがたくさんありました。

土盛りとは、低い土地に土を盛ってならし、高くすることです。
一時間ほど走り、大槌町に到着!
出迎えてくださったのはAMDA大槌・健康サポートセンターのお二方。
右:鍼灸師の超!美魔女・佐々木さん
真ん中:当時生後2ヶ月の赤ちゃんをだっこしながら働く24歳!・大久保さん
左:新メンバーで同じく24歳・菅谷さん
AMDA大槌・健康サポートセンターは
東日本大震災後に緊急医療支援活動を開始し、
現在も復興をミッションとして活動を続けている団体です。
大槌町民の心と体の健康をサポートするのが主な活動で、料理教室や手芸教室、運動教室などを開催。
梶さん(詳しくは復興視察2日目1/2の記事参照)のポリ袋パン教室も開催しています。
まずは街の中心部があった海の近くへ。
ひょっこりひょうたん島のモデルになった島。
神社があるのですが、奇跡的に祠の中は無事だったそうです。
今は土盛りの実験中で、一部地域では平成27年度から土盛りした地域が建設開始可能となっています。
しかし家を建てて住めるようになるには、まだまだかなりの時間がかかります。
仮設利用年数も4月時点で最長4年と通知がきたそうです。
「お年寄りの1年間と、若い人の1年間はかなり違うのよね。
家を作って前のような生活がしたくても、
あと何年住めるんだろうって考えたら、
なかなか買えないもの……」
と佐々木さん。
盲点でした。
電車の鉄橋の後。
残すことが決まった市役所。
震災当時は津波と一緒に火災も起きてしまいました。
坂の上の公民館にみんな逃げたかったのですが、
車が渋滞してしまい、車に残った方は坂を登りきれず、
助からなかったそうです。
こんな高いところにまで、波も火災もきたそうです。
まだ燃えた木が残っていました。
公民館から、街の中心部だったところが見渡せます。
仮設住宅が並ぶエリアにも連れて行ってもらいました。
仮設住宅はプレハブなので、
寒さや暑さ、結露や段差など色々大変だそうです。
新しい家を建てたくても、
震災当時と比べて材料費は2倍、土地は3〜5倍に。
街から人がますます離れやすくなっています。
その後、AMDA大槌・健康サポートセンターの本拠地に行きました。
地元の方が作った飾り雛。

「『被災地だから』を売りにせず、自立していきたい。」という目標に向かって
地元の方が作ったものを、東京や近くの朝市で販売したりしています。

販売するときも、AMDAの人がただ販売するのではなく、
作り手さんに積極的に販売するときに立ち会ってもらい、
お客様とのやりとりを楽しんでもらおうと計画中です。
「津波は大変だったけど、
津波がなかったら梶さんや色んな方と出会えなかったから、
マイナスだけではなかったかな……」
と佐々木さん。
今は仮設住宅にお住まいで、
家の建て直しに必要な費用の見積もりが、
震災直後に算出してもらった金額よりも倍近く上がったそうです。
それでも家を今立て直そうとしながらAMDA大槌・健康サポートセンターを運営し、
その傍ら鍼灸師としてもご活躍されているという……とてもパワフルで明るい方です。
大久保さんは、地元から出て行ってしまう若者が多い中、
地元のために地域の方が作ったものの活路を見いだそうと
WEBショップの立ち上げを考えている、素敵ママさん。
お二人とお話させていただき、背筋が伸びました。
本当にありがとうございます!
AMDA大槌・健康サポートセンターのブログはこちらです。
http://amdakensapo.blog.fc2.com/
時間ギリギリまでお話させていただき、
釜石まで車で行き、レンタカーを返し、
電車に乗って帰路につく予定だったのです。
が!
カーナビ通りに行ってみたものの、レンタカーの店舗がない……
こちらも場所が変わっていました。
先にトミーを駅前に降ろし、切符を買ってもらい、
猛ダッシュで車を返し、ギリギリ電車に滑り込みました。
下調べ、本当に大切ですね。
ドタバタの出張でしたが、色んなお話を聞くことができ、
とても充実した2日間でした。
実際に目でみて耳で聞いて肌で感じることは、
とても大切だと気づかされました。
お会いしたみなさん「ぜひ来てください!」とおっしゃていました。
泊まるところも食べるところも充実しております。
帰ってから震災関連のテレビを見ていても、
ちょっと感じ方が変わります。
おすすめです。
そして私たちは、
今回の出張でお会いした様々な方たちの貴重なご意見を
東京に持ち帰って会社に報告し、
「あきゅらいずにできることは何か」改めて皆で考えました。
結果、今回の視察で訪問させて頂いた団体さんの一つに、
ポイント募金を寄付金という形でお渡しして
復興に活かしていただくことにしました。
詳しくは、次の記事でお知らせいたします。