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Vol.27 7という数字

湯 忠立先生

2014/07/ 9

年に一度、天の川のほとりで彦星と織姫が逢瀬を楽しむ様子が見られるという七夕。

7月7日の晩は、皆さんも夜空を見上げてロマンチックな気分になられましたでしょうか。
あいにく東京はくもり空の為、星をみることがないませんでした。
 
この七月七日という日には大切な意味があります。

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それは昔の人の、数に対する思いが反映されているのです。
「七」は「期」と同じ発音なので、時間の区切りという意味が込められています。

日月と火水木金土の五星を合わせて「七曜」という時間的な単位を考え出したのです。
七曜は言うまでもなく一週間に当たります。

「七」という数字は一つの区切りで「七七」を終わりとするという感覚があります。
人が死んで四十九日を忌明けとするのも「七七」で完結したという意味から来ています。
「七」はまた「吉」とも同音で「七七」は良いことが重なるという意味にもなります。
台湾では七月のことを「喜中帯吉月」とも呼んでいます。

また「喜」の字を草書で書くと「七十七」に似た形になります。
七十七歳を「喜寿」というのはここからきているのです。
 
陰陽の考え方では、奇数が陽で偶数が陰になります。
そして陽が重なる日、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は
それぞれ重要な行事の日と決められています。

日本でも、それぞれ元旦、ひな祭り、端午の節句としてお馴染みですね。
中国では9月9日は「重陽節(ちょうようせつ)」として特に盛大にお祝いします。                        
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。