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Vol.55 舌を診てみよう!

湯 忠立先生

2015/01/28

日本の皆さんは不思議に思われるかもしれませんが、中国の医者は先ず患者の舌を診察するのが当たり前になっています。
頭が痛くても、お腹の調子が悪くても、関節痛のときでさえ、「はい、舌を見せて…」という具合です。

皆さんは自分の舌を注意して見たことがありますか?

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舌はその時々で微妙に色や形が違っているはずです。
こうした変化を正しく判断できれば、病気の予防や健康の維持に大きく役立つことになります。 
 
皆さん普段はあまり意識することはないでしょうが、舌は実に多くの機能や特徴を持つ、人体にとってとても大切な器官です。
決して「口先だけ」などと侮ってはいけません。 

ウッカリ舌を噛んでしまった、熱い食べ物で舌を火傷した、そんな経験は誰にでもあるでしょう。

でも気がつくといつの間にか治っていた…。舌の怪我は快復が速いです!
これは舌の新陳代謝が非常に旺盛なことによるのです。

舌の中には多くの血管があって血液も充分に供給されるので細胞の更新が速く、舌の上皮細胞は3日で生まれ変わります。怪我も早く治るというわけです。
 
舌の新陳代謝が旺盛ということは、体内の様々な変化をすぐに感じ取れるということになります。

例えば、前の晩に脂っこいものを食べ過ぎると、翌朝口の中がネバネバして苦いような味が口の中に満ちているということがありますね。
内臓の異常に舌が反応している分かりやすい例です。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。