人間の味覚は基本的に、酸(すっぱい)、甘(あまい)、苦(にがい)、辛(からい)、咸(しょっぱい)の五味に分けられます。
その他の複雑な味も、五味が混ざり合ったものといえます。
この五味を感じ取っているのが、舌(ぜつ)乳頭(にゅうとう)(舌の表面にあるとても小さな突起)にある味蕾(みらい)という細胞です。
味蕾は舌全体に分布していますが、その部位によって感じ取る味覚が違っています。
舌の先の部分は「甘い」、舌縁部分は「酸っぱい」、舌の根元部分は「苦い」という具合です。
したがって苦味を強く感じる舌の根元部分を避けて薬を飲めば、苦味は弱くなるということになります。
また味覚は食物の温度によっても影響を受けます。
一般的には20~30℃が最も味覚が敏感になりますので、苦い漢方薬も少し冷ましてから飲めば苦味も和らぎます。
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