食べ物に関係なく、口の中が異常な感じがすることがありますね。
これは内臓の異常が原因と考えられます。
● 何を食べても味がしない、分からない。
多くは脾胃の働きが弱まり、消化機能が衰えている状態。
風邪や腹痛、下痢などのときによくみられます。症状によって、実証・虚証に分けられ、実証の場合は口中が粘々して吐き気や腹部が張る症状を伴い、虚証の場合は気力がなくなり軟便となります。
● 何も食べていなくても口の中が苦い感じがする。
ストレスが溜まるなどの原因で肝臓の作用が乱れ、胆嚢の気が上に溢れている状態。
頭痛や目眩、イライラする、食欲減退などの症状を伴い、小便は黄色くなります。
苦・寒の漢方薬や食材で調整する必要があります。
● 何も食べていなくても口の中が甘い感じがする。
甘味は脾胃と関係が深く、日常甘いもの辛いもの、味の濃いものなどを食べ過ぎていると、消化機能が損傷し食欲不振となります。
体内に熱が籠った状態(熱証)で、口中が渇き水分を摂りたくなるのが実熱、水分はあまり欲しくなく気力が衰えるのは虚熱の症状です。
● 口の中がスエた酸っぱい感じがある。
実証と虚証の場合があり、実証は肝機能が不調で脾胃の消化機能に影響していることが原因。
虚証の場合は脾胃の働きが弱く消化不良になっている状態。
常に暴飲暴食している人に見られ、大便は腐った卵の臭いがします。
消化を良くすることが第一に重要。
● 何も食べていなくても口の中が塩辛い感じがする。
腎臓機能が衰えている状態。腎陽虚と腎陰虚に分けられ、腎陽虚は目眩や手足の冷えを伴い、腎陰虚は耳鳴りや手先のほてりを伴います。
● 粘々する
消化不良の状態。便通を良くすれば改善されます。
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