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Vol.58 手をかける

湯 忠立先生

2015/02/25

庭やベランダで草花を育てている方はお分かりでしょうが、水をあげたり肥料を加えたり、手をかければかけただけ、
しっかり育ってその労力に応えてくれますね。

水をあげなければ枯れてしまうし、肥料が少ないと大きく育ちません。
私たちの体も同じです。

ちゃんと手をかけてあげれば、間違いなく「健康」という形で応えてくれます。

それでは、私たちの体に手をかけるとは、どういうことなのでしょう? 

一番大切なのは、草花にとっての水や肥料、つまり食べ物ということになります。
だからといって、何でも只たくさん食べれば良いというわけではありません。

草花だって、水をあげすぎると根腐れして枯れてしまいます。
肥料でも、その草花によって必要なものは違います。

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私たち人間も十人十色、人それぞれ必要なものは違うはずです。
自分にとって本当に必要なものを必要な量だけ食べてあげる、それが、自分の体に手をかけてあげる、ということなんです。
 
そのためには、自分にとって何が必要なのかを見極めなければなりません。
自分の体質や体調、季節や周りの環境、それらを総合して判断すれば、何を食べたらよいのかということも、自然と分かってくるでしょう。

薬膳の考え方は、そんな判断をする際のお手伝いが出来るものなのだと思います。  

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。