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Vol.66 清明

湯 忠立先生

2015/04/22

毎年4月5日頃にやってくる清明節は、日本ではあまり馴染みがないようですが、中国では先祖の墓参りをする国民の祝日として重要な日になっています。

日本のお盆のような感じですね。
この頃になると、春風が吹いて暖かくなり、空気も新鮮で爽やかになります。
天地が明るく清らかになるので「清明節」と呼ばれるのです。

気候的には、寒気と暖気が勢力を競い合い、天気が不安定になりやすく、雨も多く降ります。
この雨は植物にとってはまさに天の恵み。大地の栄養をしっかり吸収して大きく育つのに役立つのです。

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私たちの体内でも、陽気が盛んになって脾胃の活動を活発にするので、食欲が旺盛になります。
この時季、食べ過ぎには注意が必要です。

またいろいろな細菌などの活動も活発になるので、「発物(アレルギー誘発物質)」にも充分気を付けなければなりません。

例えばタケノコなども人によってはアレルギーの原因となることもあります。
肝臓や脾胃の働きを助けるホウレン草、五臓の活動を調え血液の流れを良くする山芋、体内の水分調整をする白キクラゲ、ハトムギなどは、出来るだけ食べるようにすると良いでしょう。

また春の気である肝気が体内を上昇しやすく、頭痛や目眩を起こしやすくなります。
体内の活動バランスを調えるために、腎臓や肺の活動を助ける食事も心掛けましょう。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。