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Vol.65 春のマッサージ

湯 忠立先生

2015/04/15

1.鼻翼マッサージ

暖かくなるにつれ外での活動が多くなります。
しかしその分、アレルギーの原因となる物質との接触も増えてしまいます。

花粉症やアレルギー性鼻炎でお悩みの方は、鼻腔の免疫力が低下して鼻の粘膜が過敏になっています。
朝晩、顔を洗うとき、冷水で鼻翼をマッサージすれば、鼻の粘膜の血液循環が良くなり、鼻づまりの解消に役立つでしょう。
 
2.陰陵泉マッサージ

湿度が高くなると、人体に悪影響を与える湿邪に侵されやすくなります。
胃がもたれる、体が重い、頭がすっきりしない、こうした症状は湿邪によるものが多くあります。
湿邪は脾から体内に入ってきますので、脾の働きを助けることが大切です。

陰陵泉は脾経にある経穴(ツボ)で、これをマッサージすれば脾の働きを助けることができます。
朝晩60回ほど、その部位が少しだるく感じられるくらい揉み解すと良いでしょう。
(* 陰陵泉穴:膝の内側下、脛骨の窪みの部分)
 
3.茶洗顔
 
飲み終わった茶葉をそのまま捨ててしまうのはもったいないと思ったことはありませんか。
そんなときは、布巾で包んで目の辺りにあててみてください。
一日1~2回、20~30分ほど続けると、目がスッキリするでしょう。

茶葉には抗酸化作用の大きい茶ポリフェノールが含まれているので、肌を若々しく保ち、シミを抑える効果があり、またタンニンは肌の乾燥を防ぐ作用もあります。

茶洗顔は美肌作りの強い味方といえるのです。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。