一年で一番昼の時間が長くなる日「夏至」は、古くから特別な日として様々な祭りが執り行われてきました。
毎年6月21日か22日に当たります。
でも本当に暑くなるのは、もう少し後ですね。
これは地表に蓄えられた熱がピークに達すまでに時間がかかるためで、中国に「熱は三伏に在り」という言葉があるように、7月中旬から8月中旬までが最も暑い日が続きます。
五行の考え方では、夏(火)は五臓では心臓に対応しています。
本来なら火(心臓)と水(腎臓)がバランスよく働くことで体内の活動も調うのですが、火が強くなりすぎると水が衰えてしまう「心旺腎衰」の状態になりやすくなります。
これは「外熱内寒」といって、夏に多く見られる病証です。
中国医学では、腎臓は生命力を蓄える臓器と考えますので、活発に動こうとする心臓と、ますますアンバランスな状態になってしまうのです。
夏は体内の熱をとるスイカや緑豆など寒・涼の食材が良いといって、冷たいものを多く摂りすぎると、腎臓を傷めてしまいます。
暑いからといって、冷やしすぎには注意が必要です。
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