バランスよく食べるのは大切なことですが、どうしたら食事のバランスを整えられるか苦労している人も多いと思います。そんなとき、中国医学の陰陽五行説を使ってみては如何でしょう。
五行の考え方では、全てのものを木・火・土・金・水の5つのどれかに当てはめていきます。季節なら春・夏・長夏・秋・冬、五臓なら肝・心・脾・肺・腎、味覚なら酸・苦・甘・辛・塩辛い、という具合です。そして色は青・赤・黄・白・黒となります。ということは、この五色が揃っていれば、全てのものが含まれているわけです。
具体的に見てみましょう。例えばお弁当で、白いご飯に黒い海苔、黄色い卵焼きに赤い肉、それに緑(青は緑と考えます)の野菜があれば五色すべてが揃います。これでトータルバランスはOKということになります。
実際には食材の持つ性質も考慮しなければなりませんが、「バランスよく」ということを余り難しく考えないで、色を一つのヒントにしていけば、楽しく食養生が始められるのではないでしょうか。
※記事の無断転用は禁じます。