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Vol.89 霜降り肉の話

湯 忠立先生

2015/10/14

すき焼きやステーキ・・・牛肉といえばやはり霜降り肉が最高ですね!
この霜降り肉、二十四節気の霜降(そうこう)の季節とは関係がありません。赤身のところに白い脂肪が網目のように混じっている様子が、いかにも霜が降りたように見えるところから、そう呼ばれているだけです。

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でも中国のある地方では、霜降(そうこう)の時季に一日中牛肉を食べる習慣があります。朝は「牛河炒粉」という牛肉入りの焼うどんのような料理、昼食と夕食は牛肉と大根の炒め物やビーフシチューといった具合です。これは次に来る冬に対して、身体を温めて健康を維持できるようにと願ってのことなのです。

薬膳学の見地からいっても、この時季に充分に体力をつけておくことは大切なことです。来るべき寒さに対してしっかり準備しておくことは、理に適っているのです。牛肉の他、羊肉やウサギの肉なども霜降の時季には出来るだけ食べてほしい食材といえます。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。