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Vol.104「薬膳って何?」

湯 忠立先生

2016/02/ 3

薬膳って何? どんなものを食べるの? とよく尋ねられます。
薬膳という言葉の印象として、何か薬のようなものが入っている・・・そんなイメージを持たれている人が多いようです。

もちろん、薬膳で何を食べるかは重要ですが、もっと大事なことは「どう食べるか」ということなんです。食べたものが体の中で十分に効果を発揮する食べ方。

それはどんな食材を使うかだけでなく、食材をどう組み合わせるか、食材の特徴を活かすにはどんな調理法が良いか、さらに、食べる人がそのとき必要としているものは何か、そうした要素を全部考えた上で作られるのが薬膳なんです。

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ですから必ずしも漢方薬が入っていなくても、食べた料理がその食材の持つ力を最大限に活用して、しかもそれが食べた人にとって優れた効果を発揮していれば、それは立派な薬膳ということができます。
 
私たちが毎日食べているもの、それが本当に私たちの体を支え、健康を保ち、病気を予防する・・・そのための「食べ方のシステム」が詰まっているのが薬膳なのです。

したがって「薬膳って何?」という質問には「私たちの体にとって効果的な食べ方のノウハウを教えてくれるものです。」というのが百点満点の答えといえるんです。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。