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Vol.173 シソの効能

湯 忠立先生

2017/07/19

刺身のつまや天ぷらでお馴染みのシソはとても栄養価の高い食品で、カロテン(ビタミンA)やビタミンもB1、B2、Cのほかカルシウム、鉄分といった無機質も豊富に含んでいます。また爽やかな香りの成分はぺリアルデヒドというもので、防腐・殺菌作用を持っています。刺身に添えられてるのも、ちゃんと理由があるんですね。

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中国医学では、気の流れを良くして消化を助け、去痰・鎮咳などの作用があるとされています。
 
肌を美しく保つ美容効果や脳の神経細胞の活性化、動脈硬化の予防、高血圧低下、アンチエイジングなど様々な効果があるとして「エゴマ油」というのが最近テレビでもよく話題になっていますね。こうした効能はWHOでも認められているのですが、実はこのエゴマはシソ科の植物で、エゴマ油はその実を絞ったものなんです。スーパーなどでエゴマ油とシソ油が並んで売られていたりしますが、実のところこの二つは同じものです。日本ではエゴマの知名度が低かったので「シソ油」として商品化されていたという歴史があるので、両方の名前が残ってしまったようです。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。