東洋医学的暮らし方
Vol.193 大根の諺

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生
2017/12/13

大根は今では日本の食卓に欠かせない食材ですが、多くの効能があることも古くから知られていました。その証拠に、中国には大根に関する諺がたくさんあります。(中国では大根を「萝卜」といいます。)
●萝卜熟,医生哭
(大根が成熟すると、医者が泣く。)
●萝卜上了街,薬舗取招牌
(大根が町に出回ると、薬屋が看板を下ろす。)
●冬吃萝卜夏吃姜,不労医生開薬方
(冬に大根を食べ、夏に生姜を食べれば、お医者さんを煩わして、処方箋を書いて貰うこともない。)
●十月萝卜小人参
(十月の大根は、小さな朝鮮人参。薬効が朝鮮人参に劣らない。)
他にも「門を出るには大根とニンニクを忘れるな、一文無しの医者を儲けさせてしまう 」などともいわれます。とにかく「大根をたくさん食べれば病気になることはない。病気になったら大根を食べれば薬をのまないですむ」と考えられていたのです。
ちなみに「大根役者」というのは、何をやっても当たらない役者を、どんな食べ方をしても消化が良くて食あたりしない大根にかけた少し意地悪な言い方です。

この記事の投稿者
薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生
中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。