特有の香りとシャキッとした歯触りが独特のウドは春野菜の代表の一つと言えますね。日本でも古くから食べていたようで、奈良時代の遺跡から「独活」と書かれた木簡が見つかっています。1本の茎が風にも揺るがず、まっすぐ伸びているところからその名が付いたといわれています。ウコギ科タラノキ属の多年草で、若葉や芽、茎の部分を食用にしています。
漢方薬にも使われていますが、この場合は「独活」と書いて「どっかつ」と読みます。こちらは根を乾燥させたものです。性質は、温、辛・苦で、発汗、解熱、鎮痛、抗炎症、利尿などの作用があり、血行を良くして身体のコリや痛みを和らげる効果があるので、リュウマチや関節痛の治療に使われています。
「独活の大木」というと身体ばかり大きくて役に立たない人という悪いイメージがありますが、本来のウドはなかなか捨てたものではありませんね。
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