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Vol.216 バーコードと薬膳

湯 忠立先生

2018/05/23

今ではほとんど全ての商品についているバーコード、すっかりお馴染になりましたね。その歴史はあまり古くなく1950年頃に発明され、日本では1980年頃から普及したようです。
 
長さや太さが違う線の組み合わせが色々な情報を表現しているのですが、このバーコードの発想は、考えてみると薬膳理論にも通じているような気がします。一つひとつの線はそれぞれ個性がありますが、それだけでは大きな意味を持つことは出来ません。それが組み合わさることによって新たに無限ともいえる意味を表すことになります。薬膳も同じで、一つひとつの食材はそれぞれの性質を持っていますが、組み合わせ方一つで、そこから生まれる作用は全く違ってきます。目的に合わせ、食材を上手に組み合わせることによって、大きな効能を作り出していくのが本来の薬膳なのです。
薬膳で重要なのは食材の組み合わせだということは、いつもお話ししていますが、バーコードを見ていると、その意味がご理解いただけるのではないでしょうか。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。