中国語には辛味を表す漢字がいくつかあります。
辣(ラー、là):唐辛子など、熱く感じる辛味。
麻(マー、má):山椒など、痺れる感じの辛味。
辛(シン、xīn):柚子・シナモンといった、あまり痛覚を刺激しない辛味。
日本でも唐辛子、ワサビ、カラシ、生姜はそれぞれ独自の辛味がありますが、その違いをうまく表現する漢字はないようですね。
唐辛子に関しては、辛さを計る正式な単位があります。これは1912年にウィルバー・スコヴィルによって考案された味覚テストからスコヴィル値と名付けられています。唐辛子のエキスを砂糖水に溶かし、複数の被験者が辛味を感じなくなる倍率を辛さの値としたのです。
ちなみに、ピーマン・シシトウはスコヴィル値:0、鷹の爪:5万、一般的な催眠スプレー:1万5千~9万、世界一辛い唐辛子とギネスが認定したキャロライナ・リーパーは何と"200万"程度とされています。唐辛子も種類によってスコヴィル値が大きく違いますので、注意が必要ですね。
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