あきゅらいず

Vol.53 冬は黒

湯 忠立先生

2015/01/14

【Vol.21】にて、季節に応じた色のものを食べると良いと書きましたが五行学説では、冬の色は「黒」ということになっています。
黒い食材は腎(五臓のうち冬に対応しています)を養う働きがあります。

中医学では、腎は生命の源泉と考えられていて、人間の発育や成長にも深く関係しています。
今回も幾つか具体例を挙げてみましょう。

【黒ゴマ】
肝・腎の働きを助け、活動を活性化します。
アンチエイジングや更年期障害の対策にお薦めです。
 
【黒米】
滋養強壮、老化予防、慢性疲労に効果があります。
消化を良くするので食欲不振のときも良いでしょう。
 
【黒豆】
腎の働きを高め、全身に気力を漲らせます。
生活習慣病の予防やアンチエイジング効果も期待できます。
 
【ひじき】
鉄分やカルシウムが豊富に含まれているので、
貧血はもちろん美容効果もあります。
 
冬はこうした黒い食材に要チェック!です。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。