あきゅらいず

Vol.98 白菜

湯 忠立先生

2015/12/16

冬は冷たく乾燥した空気にさらされ、また室内では締め切った部屋で暖房をつけて、肌の水分は大量に失われています。
 
こんなとき旬の野菜、白菜は肌にとって大きな味方といえます。大量に含まれるビタミンC,Eは肌を保護する作用があり、豊富な食物繊維は腸に潤いを与えて消化機能を助け、体内の毒素を排出させる働きがあります。

この白菜の効能を充分に発揮させるには、調理するとき次の点にも注意しましょう。

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1.白菜は縦に切ること。こうすれば中の水分の消失を防ぐことができます。
 
2.白菜は煮えやすいので、絶対に煮すぎないこと。ビタミンCやEは熱に弱いので、煮過ぎると効果が弱まってしまいます。
 
3.白菜の筋に沿って切るようにする。食物繊維をそのまま残すことで腸の蠕動運動を刺激して、美肌やデトックスの効果を高めます。
 
白菜を上手に調理して、冬の乾燥肌に備えましょう。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。