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Vol.99 ネギの栄養

湯 忠立先生

2015/12/23

ネギの青い部分と白い部分、同じネギでも青ネギは緑黄食野菜、白ネギは淡白食野菜に分類されていて、栄養価が少し違うんです。

ネギに含まれている栄養素はビタミンA,C、βカロテン、カルシウムなどですが、一般的に青ネギの方が太陽に当たって育った分、栄養豊富だといわれています。ただ中国の食療法では白ネギの方が多く使われています。

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これは白ネギの方に多く含まれているアリシンの薬効が大きいためです。アリシンは、ビタミンB1の吸収を助ける他、血行を良くし、疲労物質である乳酸を分解する作用などがあり、肩こりや疲労回復にも効果が期待できます。また繊維質も豊富で消化液の分泌を促す働きもあるのでダイエットにも向いているといえます。

ただし刺激性も強いので、食べすぎたりすると胃が荒れる原因にもなります。特に胃潰瘍など胃や腸に疾患のある人は食べすぎないようにしましょう。

青ネギにはβカロテンやカリウム、葉酸、ビタミンK、カルシウムなどが多く含まれ、βカロテンもアリシンも老化を防ぐ抗酸化作用があるので、ネギ全体が健康に役立つ野菜と言えるでしょう。
 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。