あきゅらいず

Vol.121一日25時間

湯 忠立先生

2016/06/ 8

私たちは朝になると目が覚め、夜になると眠くなって床に就くという日々を過ごしています。
毎日の生活のリズムは、体内時計によって規則正しく繰り返されています。

誰にでも平等に与えられている一日の長さは24時間。
ところが現代医学では体内時計の周期は25時間だといわれています。

呼吸や心拍数のリズム、一日の中での血圧の変化やホルモン分泌、こうした様々な体内リズムを総合すると、私たちの体は、一日を25時間として生活するようにプログラムされているそうです。
そこでこれを調整する必要が出てきます。

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なぜならどんなに頑張っても一日は24時間しかないのですから。
体内リズムの調整がうまくいかないと、不眠症をはじめ生活習慣病や肥満のリスクも高まります。

体内時計をリセットするには、朝、陽の光を浴びるのが一番効果があります。
そうすることで体内時計は新たな一日を始めることができます。

もちろん、毎日同じ時間に起きる習慣をつけ、一日3食規則正しく食べて、昼間は適度な運動をし、夜は出来るだけゆったりすることも大切です。

これは中国医学の養生法の第一に挙げられている"自然の規律に応じる"ということと共通しています。
自然界の陰陽消長に応じて生活を整えるということが、体内時計を自然界のリズムに合わせることなのです。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。