Vol.147 不定時法の時間

湯 忠立先生

2017/01/ 4

江戸時代の和時計は、不定時法によって作られていました。
これは、日の出から日没までを「昼」としてその間を6つに分け、残りを「夜」としてこちらも6つに分けるものです。

一年の中で、昼と夜の時間の長さは季節によって違いますので、当然、「一時間」の長さも違ってきます。
いつでもどこでも「一時間は一時間」という今の定時法とは全く違う時間感覚ですね。

確かに、季節によって一時間の長さが違うというのは不便なことも多いので、定時法が一般的になったのは当然ともいえます。
でも考えてみてください。

朝の5時、6時、今の季節なら目が覚めても外はまだ真っ暗です。
ところが夏なら、もうとっくに陽が昇っています。
私たちは毎日、決まった時間に起きるのが規則正しい生活だと思っていますが、本当にそうなのでしょうか?
 
中国医学の養生法の基本は、自然のリズムに合わせるということです。
そうであるなら、定時法に合わせた生活のリズムより、不定時法に合わせた方がより自然といえるのです。

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『黄帝内経』にも「冬の間は早く寝て、ゆっくり起きるのが良い」と書かれています。
生活のリズムを調えるためには、自然のリズム、不定時法による時間感覚を持つことも大切なことだと思います。

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。

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