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Vol.14 体内時計~夜の過ごし方

湯 忠立先生

2014/04/11

朝起きて夜寝るまで、そして眠っている間も、わたしたちの体の中はいつでも活発に活動しています。
この活動には一定の規則性があって、各臓器は時間によって活動パターンが違います。

私たちの先祖は、実生活の中から自然に体内の活動に合わせた一日の生活サイクルを築き上げてきました。

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○ 午後9時~午後11時は、リンパなど免疫系統の新陳代謝が活発になり、
体内に溜まった毒素を排出する時間帯です。
深い眠りに入る準備段階で、安静にして音楽を聴くなど、リラックスした状態でいる必要があります。

○ 午後11時~午前1時は、肝臓の老廃物を取り除く活動が、熟睡中に活発に行われます。

○ 午前1時~午前3時は、胆のうが溜まった疲れなどを押し出している時間帯です。
夜更かしすると、たとえ8時間眠ったとしても疲れが取れませんね。
これは肝臓や胆のうの活動時間に、その本来の活動を妨げてしまうからです。
そんなときは翌朝の目覚めも爽やかにはなりません。

○ 午前3時~午前5時は、肺の新陳代謝が活発に行われます。
夜中になると咳き込む、喘息の発作が起こるという人がいますね。
昼間は何ともないのに、夜中になると咳が止まらない・・・。
これは体内の毒素を排出する活動が肺に至っているためです。

したがって、これは人体の自浄作用なので、ただ単に悪いことだとはいえません。
薬などで無理やり咳を抑えると、せっかくの老廃物の排出活動を抑えることになりますので、
注意しなければなりません。
体内の活動に合わせた生活のリズムがとても大事ですね(^^) 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。