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東洋医学的暮らし方

Vol.25 丸ごと食べる

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

2014/06/27

Vol.24で「気」は生命力だと書きましたが、それは人間だけじゃありません。
 
生き物すべて、成長したり、日々活動できるのは「気」の働きによっています。

植物が芽を出し、育っていって、実をつける、これも「気」の力です。
ですから人間が食事をするというのも、この「気」を取り込むことだと考えることができます。
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他の生き物の生命力(気)を取り込むことで、自分の「気」を充足させているわけです。
そんな見方からいうと、薬膳はいかにうまく「気」を取り込むかの実践理論ともいえます。

同じ食べるにしても、できるだけ「気」が充実しているものを、自分に不足している「気」を補うように食べた方が効率が良いからです。
 
よく薬膳では「丸ごと食べると良い」といいます。

魚でも頭から丸ごと食べられるように工夫したり、動物なら捨てるものがないくらいに全部を利用します。
それはその生き物の「気」を余すところなく取り込もうということなのでしょう。

植物なら「気」が一杯に詰まっている種や実が理想の状態といえます。
何しろそこから葉や花、すべてが育ってくるのですから、すべての「気」が凝縮されているといえるのです。

薬膳で蓮の実やトウモロコシをよく使うのも、一粒の種を蒔けばそこから
やがて大きく育っていき、一つの植物全体になるすべてが備わっているからなんです。
 
また果物や野菜でも、皮をむくことで大切な「気」が失われないように
気をつけなければなりません。
これは栄養学の立場から見てもいえることで、例えばナスは皮の部分に
希少なビタミンPの80%が有るといわれています。
食材はなるべく丸ごと食べるように心がけましょう(^.^)/~~~  

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。