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Vol.41 秋は白

湯 忠立先生

2014/10/15

中医学の五行理論では、秋の色は「白」となっています。
食材を見ても、確かに白いものは肺や肌を潤して、その活動を助けるものが多いんです。(「肺」も「肌」も五行理論では「秋」に対応しています)

いくつか例を挙げてみましょう。
 
【百合(ゆり)根(ね)】
肺や気管を潤して咳を抑える働きがあります。また肌に潤いを与える作用もあるので肌のトラブルにも役立ちます。
気分を落ち着かせる効果もあります。
 
【梨】
体内の熱を冷まし、肺や肌に潤いを与えて咳止めや乾燥を取り除く効果があります。
 
【白キクラゲ】
肺の働きを助け、肌に潤いを与える食材です。
中国の伝統宮廷料理にも美容のための白キクラゲのメニューが数多くあります。
 
【白ゴマ】
『神(しん)農本(のうほん)草(そう)経(きょう)』に「白ゴマは体内のすべての活動を活発にさせる」と書かれています。
五臓を潤し体全体の調子を整えます。
 
【レンコン】
体内の熱を冷まして潤いを持たせる働きがあります。
また肺の活動を助け、咳や咽喉の痛みを抑える作用もあります。
もちろん美しい肌をつくる効果も!

全部白いですね。他にも、蓮の実、落花生、ハト麦、蜂蜜など
「白い」イメージの食材は、秋にお薦めです♪ 

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。