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Vol.48 ウイルスと細菌

湯 忠立先生

2014/12/ 3

人の体に入り込んで悪さをするウイルスと細菌。
同じように思われるかもしれませんが、実はまったく別種類の生き物なのです。
 
ウイルスと言えば、風邪の原因となるアレですよね。
細菌と言えば、食中毒の原因となるアレです。
 
大きさで見ると、ウイルスは細菌の1/10程度。
細菌は遺伝子としてDNAとRNAの両方をもつ細胞を構成単位としますので、最も小さい生物とされています。

一方ウイルスは、細胞組織を持たずDNAかRNAのどちらかしかありませんので自分で増殖することはできず、非生物として扱われています。
 
それでは自分で増殖できないウイルスは、どのように増えていくのでしょうか。

実はその活動の仕方が人間や他の生物にとって問題なのです。
細菌の場合は、栄養があって一定の条件がそろえば自分の力で増殖できますので、生物以外のものにも取り付くこともあります。

例えば、食中毒は調理した食品の中で細菌が、何百倍、何千倍にも
増えるために起こるのです。(お腹が痛くなりますね)
 
一方ウイルスの場合は、その小さい体を利用して、何とか他の生物の細胞内に入り込もうとします。

そして侵入に成功すると、その細胞内の部品を使って自分の子孫を作っていきます。

virus.png

どんどん子孫を増やしたウイルスは、やがてもともとの細胞の活動を衰えさせたり、細胞の壁を突き破って広がっていったりします。
こうしてその細胞は死を迎え、生物全体の活動にも悪影響を与えていきます。

これがウイルス感染症のおおよその流れとイメージしてください。
ウイルス感染がわかったところで、ではその対処法は? 
それは来週に~☆  

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。