平地にも雪が降り始めるという二十四節気の「大雪(たいせつ)」は、本格的な冬の訪れを感じさせますね。今年は12月7日に当たります。この時季は寒さから身を守ることが、養生では第一に重要なことです。
黄帝内経には「草木も凍り付き、すべての生き物が生気をを潜めている冬の間は、人間も早く寝て陽が昇ってから起きるようにすると良い。」と書かれています。早朝の寒さの中で活動を始めると、体内の陽気を損ねてしまうことになるからです。
だからといって、寝るときの厚着は禁物です。寒いときはたくさん着込んで寝た方が暖かく、よく眠れると思われがちですが、人は寝ているとき、中枢神経の活動が減り、心臓の動きも穏やかになって、筋肉の緊張も解れています。こんな時は薄着になって寝ると、体内の各器官が休息して疲労も回復します。逆に厚着をしていると、皮膚の正常な呼吸が妨げられ、発汗機能も異常になって、益々寒さを感じるようになってしまうのです。
ネギ、生姜、ニンニクなど身体を温める働きのある食材を食べるようにして、薄着でゆっくり寝る。これがこの時季に適した養生法といえます。
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