大きなゾウから小さなネズミまで、哺乳類はどの動物も、一生の間に呼吸を5億回、心臓の鼓動は20億回するという計算をした生物学者がいます。
小さく短命な動物は呼吸や鼓動が早く、大きくなればなるほどゆっくりになるので、一生の間の回数は同じになるというのです。そしてそのリズムは、腸の蠕動運動や血液が体内を一周する時間にも対応しているそうです。
もちろん私たち人間も、哺乳類動物として同様の、そして人間独自のリズムを刻んで生活しています。
食べたものが消化・吸収され、それがエネルギーとなって全ての活動を支えているのも、このリズムが基本になっています。
朝、昼、晩と三度の食事をするのもこうしたリズムから生まれたものでしょう。
このリズムが乱れれば当然どこかに歪が生じ、体調不良や病気の原因となってしまいます。
食事や睡眠の時間を規則正しく保つことが大切なのはそのためです。
生活のリズムを整えるということは、人間が持つ本来のリズムに合わせるということなのです。
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