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Vol.131日のリズム、年のリズム

湯 忠立先生

2016/08/24

朝が苦手という人がいますね。
目が覚めても頭はスッキリしない。
そんなとき無理やり朝ご飯を食べても、胃の方は未だ目が覚めていないので、栄養分をしっかり消化吸収するのは難しいでしょう。

そういう人は、朝粥など消化しやすいものを食べるようにするのが良いでしょう。

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そして頭も胃袋も目が覚めた昼食はしっかり摂るようにする。人は誰でも独自のリズムで一日を過ごしています。
そのリズムに合わせて食事の内容を組み立てていくことが大事です。
 
これはもっと長いスパンでも言えることです。

一年というサイクルで見ると、暑い夏は食欲がなくなり、それが過ぎると正に食欲の秋、何でもおいしく食べられる。
これも人によって、その現れ方や程度に差があります。やはり一年を独自のリズムで過ごしているのです。
 
中国医学の陰陽学説では、自然界の陰と陽は互いに盛んになったり衰えたりを一定のリズムで繰り返しているとしています。
それは一日のサイクルもあれば、一年のサイクルもあります。

この自然界のリズムと自分独自のリズムを同調させることが大切なのです。

春夏秋冬、私たちが必要とする栄養は一定ではありません。
自然界のリズムの中で必要な栄養を、自分のリズムの中で上手に取り入れていくノウハウが、薬膳には満載されているといえるでしょう。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。