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Vol.131 健康長寿のために

湯 忠立先生

2016/08/31

中国医学の古典『黄帝内経』に、こんな話が載っています。

あるとき、黄帝(伝説上の皇帝)が御殿医に尋ねます。
「昔の人は百歳まで丈夫で長生きしたというが、今の者はそうはいかない。いったいどういうわけか。」
 
これが2千年以上前の話です。昔も今も、健康で長生きしたいという思いと、なかなか思い通りにならないという現実は変わっていないようですね。

そして『黄帝内経』では、「人は天と地の間に存在し、自然という環境の中で暮らしているのだから、いかに自然と調和するかということが大事なのだ。」
と説いています。

健康で長生きするには、自然に即した養生法で生活しなければならないということです。

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春夏秋冬の四季のサイクルに合わせ、朝昼夜の一日のリズムに合わせる。
私たち人間も大自然の一部であるという自覚を持っていれば、自然と調和して健康長寿を手に入れることができるのです。

でも、「わかっちゃいるけど・・・」というのが現実の私たちの姿ですね。
せめて薬膳でも食べて、少しでも自然との調和を図ってください。

※記事の無断転用は禁じます。

この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。