秋風が吹く頃になると、街角で甘い匂いを漂わせる甘栗屋を見かけるようになりますね。
秋の味覚の代表といえる栗ですが、食品としてはクルミやアーモンドなどと同じ堅果類に分類されます。
こうした硬い殻に包まれた木の実は、発芽するためのエネルギーをしっかり溜めこんでいるので栄養分もいっぱいです。
中でも栗の大きな特徴は、他のナッツ類は脂質が多いのに比べ、デンプン質が多いので、ヘルシーで消化に良い点にあります。
食べた感じが木の実というより芋などに近いのも、このためです。
中国医学では、脾胃の働きを活発にして栄養分の吸収を促進させ、血行を良くして体を元気にする保健食品と考えています。
また栗には大量の不飽和脂肪酸やビタミン、ミネラルが含まれ、高血圧や狭心症、動脈硬化を防ぐ働きがあるので、老化予防に最適の食材といえます。さらに豊富なビタミンCは、歯や骨格、血管の筋肉を正常に保ち、骨粗鬆症や足腰の衰えを予防する効果もあります。
夏の暑さで消耗した体力を回復させ、冬に備えた体力づくりに、ぜひ栗を食べて役立ててください。
※記事の無断転用は禁じます。