日本では誕生日にはバースデイケーキが一般的ですが、中国では誕生日に麺を食べる習慣があります。
はるか昔、彭祖(ほうそ)という仙人がいました。
養生術にたけ、767歳とも、あるいは800歳以上も生きたとされ、中国では長寿の代名詞的存在になっています。
漢の武帝のとき、ある日君臣たちが政治の仕事が終わって一休みしていた時、一人が「顔が長いと長寿になる」と言うと、大臣の東方朔は「顔が長ければ長寿なら、800歳まで生きた彭祖の顔は、どのくらい長かったのだろう!」と言い、皆大笑いしたそうです。
この話が民間に伝わり、「顔が長いと長寿」から「面が長いと長寿」となり、面=麺となって誕生日に長寿を願って麺を食べる習慣が出来上がっていったのです。
※記事の無断転用は禁じます。