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Vol.142 中医理論とビタミン

湯 忠立先生

2016/11/23

ビタミンは、体の機能を維持する微量栄養素です。

三大栄養素である糖分(炭水化物)、蛋白質、脂質が体内でエネルギーに変わる時や、筋肉や皮膚など体の構成成分に変わる時に、転換の手助けをします。

ビタミンは原則的に体内でつくることができないため、不足すると三大栄養素をうまく転換できなくなり、体にさまざまな影響を与えます。伝統的な中医理論には『ビタミン』という概念はありません。

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しかし現代科学の発展に伴い、中医理論の確認・検証が進められる中で、食物の効能が伝統的な食材の組み合わせによって効果的に使われていることが実証されつつあります。
 
例えば、ビタミンAはビタミンC、Eと一緒に摂取すると、その抗酸化作用が高まることが分かっています。
中医食療学(薬膳)では効果が強まるように食材を上手に組み合わせていたのです。ビタミンの性質を知り、有効に利用することが、理想的な食生活の基本といえるでしょう。

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この記事の投稿者

薬膳監修:湯 忠立(たん ぞんり)先生

中国遼寧中医学院大学付属病院の院長を務め、現在は東京・吉祥寺で中国医学整体院を営む。