私たち人間のからだと豚や牛など動物との違いとは何でしょうか?
ひと言で言えば、まったく別の蛋白質によって作られているということです。
自然界には数限りない蛋白質が存在しています。存在形態が異なれば、そこにはまったく別の蛋白質が存在します。
なぜ、これほど多様な蛋白質があるのでしょうか?
答えは簡単です。あらゆる生命体は、すべて蛋白質によってその生命活動が支えられているからです。
地球上の生命は、すべて蛋白質の働きの上に成り立っているといっても、決して誇張ではありません。生命体が多種多様であればあるほど、それを支える蛋白質もさまざまな形が必要となるのです。
人体の場合は20種類のアミノ酸が、いろいろな配列で結合して蛋白質を構成しています。アミノ酸の並び方によって蛋白質の性質や働きが決められているので、アミノ酸一つの違いが大きな差を生みだします。
今の地球上の生態系が、すべてアミノ酸の結合の違いによって作られているなんて、不思議なことだと思いませんか?
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